輝石のベルトの封印効果のついての前回の検証の続きです。

前回、付与率の低い効果をあえて封印せずに残す方法が上手くいくことを示すには、封印ありの各効果の付与率の比率が、封印なしの場合の比率と同じであることを示す必要がある、という話をしました。
今回は、実際に封印ありの結果と封印なしの結果を比較して、この双方の効果の付与率の比率が同じなのか検証してみることにします。
■集計対象
集計は v3.3 前期期間の下記ベルトです。
封印ありベルト : 237 個
封印なしベルト : 115 個
■封印ありの輝石効果(再掲)
前回の記事でも記載しましたが、封印ありベルト 237 個に 702 個の輝石効果がついています。

■封印なしの輝石効果
封印なしのベルト 115 個に 337 個の輝石効果が付いています。

■封印あり/なしの結果を比較する
今回封印しなかった 54 の輝石効果について、封印ありの場合と封印なしの場合でそれぞれの効果の付与率が同じかどうかを調べていきます。
可能ならば 54 の効果一つ一つの集計結果を個別に検証したいところですが、いかんせんサンプル数が少なくそれは難しい状態です。
特に封印なしのサンプル数が少ないので、一回も付かなかった効果もいくつかあるので、これらは比較しようがありません。
そこで、今回の検証では複数の効果をグループ化して、それぞれの合計値の比率が同じかどうかを検証してみます。
効果のグループは以下とします。
攻撃時効果は全て封印したので今回は対象外です。
封印あり、封印なしで上記のグループで合計した結果が下記になります。
封印なしのほうは、封印ありの方で封印した効果は集計から外し、封印しなかった効果だけの合計となります。

この各効果の合計値の比率が封印あり、なしで異なるかどうかを調べます。
ここで、封印あり、なしで比率が異なるのならば、封印なしでの各効果の比率にもとづいて封印する効果を決める方法はあまり意味がないということになります。
逆に同じであれば、この方法に意味が出てくるということです。
で、ここでカイ二乗検定(独立性検定)をしてみます。
各効果の合計値の比率は封印ある/なしにかかわらず同じだ(=各効果の付与率の比は封印によって変化しない)という仮定を検定してみます。
ここで R を使って計算してみます。

赤で囲っている p-value が 0 から 1 の値を取るのですが、一般的に 0.05 を下回ると上記の仮定が棄却されます。
つまり、この p-value が 0.05 を下回ると、各効果の比率は封印することで変わるという結論になります。低確率のものをあえて残す方法は無意味で、それで良さげな結果が出たとしても単なる幸運でしかないということになります。
逆に 0.05 以上であれば、低確率のものをあえて残す方法に意味があると言えそうです。
(ただ、各効果の比率は封印しても変わらないとまでは言えないのですが...)
と、説明はさておき結果を見てみると、p-value が 0.9741 となっています。
この数値からは、封印することで各効果の比率が変わるということはなさそうだと言えます。
つまり、低確率のものをあえて残す方法に意味があると言えそうです。
■まとめ
v3.3 前期で獲得した封印あり・なしのベルトに付与された輝石効果を集計して、封印することでも、各効果の付与率の比率は変わらないのではないかという結果を得ました。
つまり、輝石効果の付与率にもとづいて封印する効果を決めること(付与されにくい効果をあえて封印しないやりかた)に意味があると言えそうです。

前回、付与率の低い効果をあえて封印せずに残す方法が上手くいくことを示すには、封印ありの各効果の付与率の比率が、封印なしの場合の比率と同じであることを示す必要がある、という話をしました。
今回は、実際に封印ありの結果と封印なしの結果を比較して、この双方の効果の付与率の比率が同じなのか検証してみることにします。
■集計対象
集計は v3.3 前期期間の下記ベルトです。
封印ありベルト : 237 個
封印なしベルト : 115 個
■封印ありの輝石効果(再掲)
前回の記事でも記載しましたが、封印ありベルト 237 個に 702 個の輝石効果がついています。

■封印なしの輝石効果
封印なしのベルト 115 個に 337 個の輝石効果が付いています。

■封印あり/なしの結果を比較する
今回封印しなかった 54 の輝石効果について、封印ありの場合と封印なしの場合でそれぞれの効果の付与率が同じかどうかを調べていきます。
可能ならば 54 の効果一つ一つの集計結果を個別に検証したいところですが、いかんせんサンプル数が少なくそれは難しい状態です。
特に封印なしのサンプル数が少ないので、一回も付かなかった効果もいくつかあるので、これらは比較しようがありません。
そこで、今回の検証では複数の効果をグループ化して、それぞれの合計値の比率が同じかどうかを検証してみます。
効果のグループは以下とします。
- ガード系
- ステータス上昇系
- 属性ダメージ系
- 系統ダメージ系
- 開戦時効果系
- その他
攻撃時効果は全て封印したので今回は対象外です。
封印あり、封印なしで上記のグループで合計した結果が下記になります。
封印なしのほうは、封印ありの方で封印した効果は集計から外し、封印しなかった効果だけの合計となります。

この各効果の合計値の比率が封印あり、なしで異なるかどうかを調べます。
ここで、封印あり、なしで比率が異なるのならば、封印なしでの各効果の比率にもとづいて封印する効果を決める方法はあまり意味がないということになります。
逆に同じであれば、この方法に意味が出てくるということです。
で、ここでカイ二乗検定(独立性検定)をしてみます。
各効果の合計値の比率は封印ある/なしにかかわらず同じだ(=各効果の付与率の比は封印によって変化しない)という仮定を検定してみます。
ここで R を使って計算してみます。

赤で囲っている p-value が 0 から 1 の値を取るのですが、一般的に 0.05 を下回ると上記の仮定が棄却されます。
つまり、この p-value が 0.05 を下回ると、各効果の比率は封印することで変わるという結論になります。低確率のものをあえて残す方法は無意味で、それで良さげな結果が出たとしても単なる幸運でしかないということになります。
逆に 0.05 以上であれば、低確率のものをあえて残す方法に意味があると言えそうです。
(ただ、各効果の比率は封印しても変わらないとまでは言えないのですが...)
と、説明はさておき結果を見てみると、p-value が 0.9741 となっています。
この数値からは、封印することで各効果の比率が変わるということはなさそうだと言えます。
つまり、低確率のものをあえて残す方法に意味があると言えそうです。
■まとめ
v3.3 前期で獲得した封印あり・なしのベルトに付与された輝石効果を集計して、封印することでも、各効果の付与率の比率は変わらないのではないかという結果を得ました。
つまり、輝石効果の付与率にもとづいて封印する効果を決めること(付与されにくい効果をあえて封印しないやりかた)に意味があると言えそうです。